2006'11.22.Wed
大いなる歴史の流れの一隅で行なわれた男女の綱引き合戦をゴージャスに描いた作品。観るのは2回目で最初見たときはただのメロドラマだと思ったが、今回はもう少し楽しめた。リビアは若さを失う寸前の美しさ、フランツは油断すると下品になる若々しさ、一夜にして情勢が変わってしまう不安な時代の中、一番悪いほうへ突っ込んでしまう激情は滑稽であわれだ。無茶な恋にわざわざ首を突っ込むのは傲慢な人間だと思う、自分だけは特別なのだという思いあがりがそこにある。伯爵夫人と青年将校、どっちもものすごい傲慢同士なので最終的には傷つけあうことにしかならなかったが、ふたりにとっては幸せになんかならないことが目的だったのかもしれないとも思う。ぬるい安泰で満足できる庶民(私)にはわからない世界だからおもしろい。
PR
Post your Comment
カレンダー
カテゴリー
プロフィール
HN:
かおる
性別:
非公開
職業:
主婦とか
趣味:
語るほどのものはなく
自己紹介:
自己完結日記です。コメント不要。そっとのぞき見して黙って帰っていただけると幸いです
ブログ内検索
最古記事
アクセス解析