1歳9カ月になったちゅう太は言葉の獲得に意欲をみせている。今まではちゅう太が発した単語を育児日記に書きつけていたけど、もういちいち書いてられない。
食事中大根のかけらとかを持ってこっちに見せるので、「大根」などと教えると、すぐ「だ!だこ!」と復唱する。散歩中に石を拾って「いし」、テレビに丸いものが映れば「ぼーる」と教え、風呂に入れば「あったーい(あったかい)」と感想を漏らす。先週左足の指に軽いしもやけができて、それについて初めて「いたい」と言った。過去にどんなに痛い目にあっても言ったことなかったのに。そしてもうしもやけは治ってるのに足をさわると「いたーい」と言う。しもやけができてないほうの足もいたいと言う。少し得意げでもある。何か誤解しているのだろうか。
入浴中にあいうえおと言ってきかせていたら、もう五十音覚えたみたいで、なんでもないときに突然「ぱぴっぽぽ!」「なのなのぬー」などと言い出すようになった。
指1本立てて「いち!」と言い、その後私の指にそれをつけてくる(「E.T.」のポーズ)。
最近「いーとーまきまき」と「とんとんとんとんひげじいさん」が好きで、不完全ながら歌に合わせて手を動かす。しかし1年以上も教えてる(スイミングで毎回やる)「げんこつ山のたぬきさん」は絶対にやらない。
絶対やらないといえば謝罪することで、ごめんなさいを言わせようとするとすごく悔しそうに黙ってポロポロと涙をこぼす。さらに「ごめんなさいは?」と畳みかけると顔を四角くして(口角を下げて下唇を突き出してみてください)泣く。これはすごい屈辱みたいだ。
まだ基本手づかみだけど、スプーンとフォークと箸に興味を示すようになった。相変わらずよく食べるので、先月からいろいろチャレンジしてしまった。カニ、エビを少しと、お店で買ったケーキ(クリスマス)。刺激のあるものを食べると少し背中が赤くなることがあるが、少したつと治る。世間の慎重な同輩はまだベビー用に別に作ったおせちとか、大人用おせちにお湯かけて味を薄めてとかしてるらしいが、面倒なのでもうそのまま食わせた。それで何事もない。親孝行な子だ。
どんどん新しいことを取得し、古いことは惜しみなく捨てていくちゅう太。まだ宇宙語もたくさんしゃべってるけどこれもそのうち消えるんだろう。そしてそれは二度と戻ってこない。「一番かわいい時期」という言葉の意味と重みをうっすら悟りつつある今日この頃である。
根津神社の動かない猫
風邪が治り気分も復活したところで正月に突入しそのまま突き抜けました。
元日:夫実家でおせちを食い荒らしてから、根津神社に行っておみくじをひいたら大吉(夫は凶)。
「吹く風に高峯の雲もはれ行きて 涼しく照す十五月の月」
冬の枯木に春来りて花さき黒雲晴れて月てり輝く如く次第に運開け幸福加はり家業繁昌すべし されど信心して油断すれば折角の幸が禍となる用心すべし
とのことなので油断しないでがんばります
夜は横浜に宿泊。ちゅう太を早く寝かして夜景を見ながら一杯やりたかったが、ちゅう太は移動中車の中で中途半端に寝ていたためホテルに着いたらずっとぐずぐずぐずぐずいってて、いつまでたっても寝ない。やっと寝かしたらもう10時半過ぎてて、疲れたし夫も寝ちゃったので、夜景を見ながらちゅう太のお菓子を食べてレッドカーペット見て寝た。
クリスマスツリーを流用したようなホテルの正月ツリー
2日。せっかくだからと港の見える丘公園などちょっと見てから実家へ向かう。すると父がいなかった(年末から入院してた。両親はなんでも事後報告)。ちゅう太は昨日に引き続き大人たちからちやほやされてご機嫌で食べまくり甘えまくり、ちっとも私のほうに来ないので自分が子持ちであることを何度も忘れた。今年は姉2(琴の師範)と私の叔父(趣味が尺八。このためにわざわざ来てもらった)が演奏を披露。ちゅう太もおとなしく(なぜか姉1の旦那のひざで)演奏を聴き、曲が終わると拍手していた。
今年は両親が古い写真を整理中だとかで、私の祖父母(故人)の若い頃の写真(大正時代~昭和初期)など見て盛り上がった。男衆と女衆に分かれて片付けや談笑をしていると、男衆グループにいたちゅう太がいつのまにか大きなりんごを皮つきのまま丸ごとかじっている。かじっては走りかじっては転げ回りかじってはだれかのひざに座り、ホコリだらけになってるりんごをいつまでもいつまでもかじっている。
夕方、父をちょっと見舞ってから帰宅。帰ったらひろみさんから「お年賀」と称して
たくさん人に会い、ちゅう太の成長ぶりを見せ説明し、大量のものをもらい、宿泊もしたせいかすごい長い時間が経ったような気がするけどまだ1月3日だ。今年もよろしくお願いします。
というようなことを書けるようになった時点でだいぶ状態は落ち着いてきている。正月は乗りきれそうだけどああ来年はどうしよう。ほんとに私は成長がない。
数日前から風邪をひいて、昨日から声が出なくなった。めまいがしても背中が痛くてもなんとか家事はやるけど、声が出ないと歌えないし絵本も読めないのが困る。ガラガラ声でも絵本読んで歌わないと(ちゅう太が)寝るための儀式が完結しない。今日は夕方少し散歩に出たけど、ちゅう太が勝手に走りだしたとき「コラ!」と一喝できないのがもどかしい。
洗濯機を買っ(てもらっ)た。夫が独身時代から使ってた97年製4.2kgのが壊れて、水が漏れたり途中で止まったりするようになったので。25日に届いたのでこれが私へのプレゼントだ。今度のはひとまわり大きい6kg。ななめドラムだのヒートポンプだの乾燥機能だのいろいろあるけど、今までのと同様の普通の洗濯機にした。でも渇きを早くする「風乾燥」という新たな機能がついている。家電は壊れるまで使う主義なので、新しく買うときはいつも10何年ぶりとかで、新機能に驚かされる。今までは洗濯は一日も休めず、ちょっとちゅう太がおねしょ(夜間のおしっこが多い+寝返りが激しいと明け方おむつからもれる)でもすると2回まわさないといけなかったが、だいぶゆとりができた。毛布も洗えるし嬉しい。
今日ふと古い日記を読み返してみたら、子どもがいない頃の私はやたら不調だったので驚いた。脂っこいもの食べて吐いたとか下痢したとか、疲れて一日寝てたとか。それにくらべると今は丈夫になった。寝込んでられないし。
あと昔はやたら内省的で反省ばかりしていたが、今はちゅう太のことしか考えてない。そのぶん(ちゅう太以外に対する)繊細さや優しさを忘れているなと思ったけど思い出せない。昔は自分のことでいっぱいいっぱいだったが、今はちゅう太のことでいっぱいいっぱいで、結局私はいつでも余裕がない。
10月くらいから調子がよくなってきた。11月分でピルが終わったので、ためしに12月の受診予約をキャンセルして今月からピル飲むのやめてみた。今のところイライラも鬱もない。
産後授乳で激やせ(当社比)していくら食べても太らなかったが、4月に断乳した後も食欲はおさまらず、夏バテで多少抑えられたが秋になってふたたび食欲復活、とうとう妊娠前の体重に戻ったのが10月のこと。
漢方薬飲んでもピル飲んでもイライラはおさまらなかったので、じゃあそれはホルモンの変動と関係ないですねーと言われていたが、どうもこの体重というか脂肪の量が問題だったように思える。というかほかにもう思い当たらない。
今も生活上むかつく出来事は日々あるが、それで攻撃的になることはなく、むしろ落ち着いて対処できている。私が穏やかに暮らすためにはある程度の脂肪の蓄積が必要なのだ。
ということで安心してこれからおやつをたべます。
これは自分でもちょっと気にいっている
助動詞「だ」がつくようになったちゅう太語(でぃんごだー、いもだー、だっこだー等)。しかし「おいしい」には終助詞「よ」がつく(おいじーよー)。けして「でぃんごよ」「おいじーだ」とは言わない。天才だ。と思ったけどおいしい以外の言葉には「よ」をつけないし、「おいしいよ」という絵本を読んでいるのでそのせいかもしれない。つまらん。と思ってたら「おいじーね」というのも出てきた。これは私が言ってるのをマネしたか。
最近のちゅう太の吸収力はものすごく、どんどん新しい単語がでてくる。土曜日は水族館に行ったら「ぺぎ(ぺんぎん)」「らっこ」を覚えた。今日は「ぼっと(もっと)」という言葉を使えるようになってしまったため、室内三輪車を高速で押す遊びを何回もやらされる羽目になった。「あ・い・う」ではもう興奮しなくなったので「かきくけこ」を教えたら「かごくこくこ」などとでたらめを言って爆笑している。
でも他人の前ではあんまり喋らない(うあーうおーと喃語に戻ってしまう)。あんなに社交的なのに不思議だ。