2007'10.22.Mon
刑務所で繰り広げられる荒くれ男どもの人間模様、みたいなハードな話かと思ってたら全然違った。殺人犯のバート・ランカスターが刑務所の運動場で小鳥のヒナを拾い、独房でこっそり育てるうちにヒナはすくすく育ち、どんどん増える。そのうち鳥の研究を極め、それがきっかけで愛鳥家の未亡人と小鳥ビジネスを展開、でも刑務所の規則が変わって小鳥が飼えなくなり、小鳥を守るために世論に訴え、注目を集めるために未亡人と獄中結婚までする。でも規則の厳しいアルカトラズ刑務所に移されちゃって小鳥を飼えなくなる。ちょっとうたた寝しているうちに(私が)、刑務所では暴動が起きていて、洗濯ものを干してるうちに(私が)、いつのかにかバートは老人になっていたので細かいことはよくわからないが、最終的には囚人のまま小鳥の研究を一生続けるみたいだった。実話なのかな。実話なんだろうな。創作ではちょっと出てこない発想だ。陰気だったバートの目がだんだん穏やかで知的になっていくのがおもしろく、いい作品だった。ところで先頃ソルジェニーツィンの「収容所群島」を読んで以来、どんな囚人ものを見ても「なんて恵まれているんだ」と思えてしまって感情移入できず困っている。
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