シーは意外と狭く、すいていた。園内で見かける着ぐるみはなんかバッタみたいなのとかキツネみたいなのとか、知らないキャラか地味なキャラばかりだったけど、人気キャラはランドのほうに出払っていたのだろうか。なんの予備知識もなく行ったので、イベントの時間とか見どころとか全然わからず、適当にぶらぶらしたわりに一通り見て回ることができた。ディズニーランドは広くて混んでてめんどくさくてうんざり、というイメージがあった反動で、意外!すいてる!並ばなくてすむ!というだけでものすごく楽しかった。ディズニーキャラは好きになれないが、トイレもきれいだしキャストのお兄さんお姉さんは親切だし、遊園地として優れていると思った。
園内ではベビーカーに幼児大のドナルドの子供?を4匹くらい乗せている人とか、自分と同じくらい大きな熊を抱いて移動する幼い姉妹、ぬいぐるみと行動する中年夫婦(写真)等、ぬいぐるみ系の人が目立った。
結婚式もやってた。このカップルの子供もディズニー好きになるのだろう。
家に帰ったら、首回りが真っ赤に焼けていた。顔と腕は日焼け止め塗っていたのに、首まわりは油断していた。熱くて痛くて、保冷剤を首に巻いて水をガブ飲みして寝た。翌日には足が痛み全身がだるく、低気圧で頭痛がするしで弱り果てた。当日は「意外と疲れなかったなあ」とか思っていたのに。また年齢を感じて凹んだ。
昨日は夫両親の結婚記念日と夫父の誕生日と父の日をかねた会食が、夫両親が結婚式を挙げた施設の中にある料亭で開催された。雨で寒かったけど日柄がよかったのか施設のあちこちに新郎新婦がいて、写真とか撮りまくっていた。夫両親は結婚40周年であると話したら、仲居さんが名簿が残っていると言って、コピーして持ってきてくれた。40年前の手書きの名簿。ただ名前と住所と電話番号が書いてあるだけなんだけど、パソコンのデータにはないありがたみがあった。自分が結婚40周年を迎えるなんて全然想像できないが、そのころまだ生きていたら(私は77歳だ)やはりぜひ思い出の(挙式後に食事会をした)店に行ってみたいものだが、そのころ店がまだ残っているかどうかわからないのが難点だ。
山内和彦という性格は良いらしい40歳の切手・コイン商がなりゆきで市議会補欠選挙に出て、当選するまでを観察したドキュメンタリー。「観察映画」と銘打っているだけに、何の説明もなくバタバタした毎日を延々と映してるだけなんだけど、なんかおかしい。山さんという人が無抵抗で流れに身をまかせていく様子、その場しのぎにわーっとテンション上げてテキトーに周囲に合わせてるだけの様子、巻き込まれて文句言いながらもちょっと面白がって参加してる奥さんの気持ち、山さんを将棋のコマとしか思ってないおっさんたち、妙に楽しそうな後援会のおばちゃんたち、どれもすごく身近にリアルに感じられる。選挙ってすごい原始的だ。日本の土台ってまだまだああいう土着的なおっさん文化でできているんだなあと実感。政治と庶民感覚がどんどん乖離していくわけだなあとか。
大当たり三色娘(1957年)
MGM映画みたいなオープニングがかわいい。ジャイ子なチエミも少し大人っぽくなっている。前2作はビスタサイズだったが、今回は初のシネマスコープで、画面に奥行きが出て映画らしくなった。しかしそのぶん娘らが遠くなった。画面からにじみ出るチープさが減ったせいかもしれない。第一作目のことを考えると人類の進化を感じる。今回の三人娘はお金持ちの家のお手伝いさんという設定。でも「女中」というみじめな境遇ではなく、やっぱりいつも違う服着て歌ってばかりいる、のんきで気楽な家事手伝いだ(若い娘が生活のために働くと言うよりは、花嫁修業を兼ねた社会見学のために奉公に出るというのはこの時代よくあったことで、サザエさんもやってたし私の母もやってた)。とか思いつつ途中で風呂に入ったため(私が)、これ以上書けない。
ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964年)
前作から7年、すっかり大人になった三人娘。みんな落ち着いちゃってきれいになって、今となってはジャイ子だったチエミが懐かしい。物語も旧作のような不条理な展開はなく、縁談にまつわるドタバタで、地に足のついた内容。キャピキャピキラキラしたアイドル映画ではなく、普通に楽しい東宝映画だ。良いけどちょっとさみしい気もする。この数年のうちに人類はさらに進化していて、最初の2作は「唐突に歌いだす映画」だったが、本作は「ミュージカル」に見えた。岡田真澄が軽薄な役で出ていてよかった。チエミは働く肝っ玉姉ちゃんの役がはまっていた。ひばりは相変わらず年齢不詳だがきれいだった、でもなんか暗い。そしていづみたんはいつ見てもかわいいのだった。
BSの三人娘シリーズをまとめて。
ジャンケン娘(1955年)
ひばり・いづみ・チエミの三人娘もの第一作。舞妓のいづみは華奢でかわいいのだが、豊満な肉体を制服に押し込んだ女子高生・ひばり&チエミは昭和中期のエロ本でよく見る「セーラー服を着たおばさん」にしか見えない。ほっぺと唇がやたらと赤く、大きな顔に構造のわからない髪形をしたひばりは、唇をとがらせて「イヤ、イヤイヤ!」とくねくねした挙句何かっていうとすぐ泣き、そのほっぺたをつついて「泣き虫!」と冷やかすチエミとの関係は同性愛を連想させ見ていると恥ずかしくなる。物語は一見うまくまとまっているようだがひとつひとつのエピソードは不条理で、結局は金持ちのボンが親からせしめた金であっさり問題を解決するという青春映画にあるまじき展開に驚かされたが、三人娘はそのことについて何とも思っていないようだった。どうしてこれがそんなに大ヒットしたのか全然わからないが、アイドル映画というのはそういうものなのかもしれない。ひばりは洋服は似合わないが日本舞踊をやってる姿はかわいかった。いづみは華奢でかわいらしく、歌も一番たくさん歌っていた。チエミの体型は私みたいだ、と思って凹んだ。
ロマンス娘(1956年)
ひばり&チエミが前作「ジャンケン娘」のときよりは女子高生らしく見える。髪型が少しスッキリしたからだろう。第一作のヒットに乗じてか、本作はやたらセットが豪華。前作の色男役は全然知らない人だったが今回は宝田明だし、森繁まで出てきて無意味に歌ったりする。娘らも前作は貧乏臭い設定だったが、本作では場面ごとに違う服を着ておしゃればかりしている。それにしてもいづみたんは何を着てもかわいい。ひばりは和服だとかわいい。チエミは何を着てもジャイ子だ。物語は、前作はいづみの恋のために奔走するという明快な中心点があったが、本作の中心事件は娘らとは直接関係ないところ(宝田明んちの問題)にあるせいか、わりとどうでもいいやと個人的には思え、散漫な印象を持った。いろんな意味で「パート2」ぽい作品だ。遊園地のシーンが無駄に長く、おばけ屋敷のおばけの手作り感あふれる造形がすばらしかった。いづみは前作もそうだったが本作でも家庭にワケありな役(&体の線を見せる役)で、チエミはジャイ子、ひばりはあまり個性がないというか落ち着いている。脇役ほど仕事量が多く、主人公は一番無垢で無個性なもの、と考えるとやっぱり三人娘のメインはひばりなんだな。