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2014'10.21.Tue

ちゅう太5歳の誕生日に買ったハム=チャンは、この夏腫瘍ができてみるみる大きくなり、しまいにはプチトマトをひきずって歩いているような恰好になり、それをひっかいて出血するようになり、丸かった腫瘍が傷ついていびつになり、凄惨な様相になってきたが食欲はあり元気だった。でもだんだん腫瘍に栄養を取られて本体はやせていった。その日も元気にケージをよじのぼっていたが、夜になってふと見ると出血して虫の息になっていた。いつもより出血が多く、急いで傷や体についた血をおしぼりで拭いてやりケージも洗い、しばらく手に載せてあっためて、薄めたはちみつなど口に押し込んでいたら息を吹き返し食欲を見せた。寒くなってきていたのでケージにヒーター敷いて、寝床にしてたトイレをどかしてバリアフリーにして、木綿の薄い布をかけてやったら丸くなって静かにしていた。にんじんをすりおろしてはちみつを少しまぜて置いておいた。明け方、元以上に大きく元気になったハムチャンが夢に出てきて目が覚めて、見に行ってみたら丸くなったままの形で死んでいた。傷の匂いが忘れられない。好物のカシューナッツと一緒に庭に埋めた。先週のことである。
ちゅう太のためという口実で飼い、世話はほとんど私がしていた、私のためのハムチャンである。死んでしまったときは仕方ないと思ったが、その後何かにつけてハムちゃんの小さい口にはちみつを押し込んだときに見た小さい歯と舌、体を拭くときに腫瘍といっしょにつまんだ小さな頭、ハムチャンのあまりに小さかったことを思う。死んだなと思うより小さかったなと思うと涙が出る。ハムチャンがいなくなっても生活は全然変わらないことも物悲しい。
ちゅう太はハムチャンのことはあまり語らず、私が何か言うとすぐ「ざんねんだったね、さみしいね」と早口でなだめにかかる。ハムチャンが危篤になったときは焦って「飼育員さんにかえそう」と口走っていたちゅう太。生き物の死を自分で受け止めることはまだできない。
伊藤比呂美が少し前にツイッターで、(犬猫を飼うと死ぬのがいやだ、という話に)「死を引き受けさせてくれるところがいいんじゃないか」と書いていた。ケージや餌皿、水飲み器などを消毒して乾かした。またいつか飼ってしまうかもしれない。夫はモルモットなどもっと大きいのを飼おうよと言うけれど私の引き受けられるのはジャンガリアンサイズで、それ以上は経験値がなく自信がない。ハムチャンは小さかった。

腫瘍ができる前のハムチャン

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