この映画に登場するローマのヴェネト通りは新婚旅行で行った。47年前の映画に出てくる街並みと、去年見たローマの街並み、全然変わってないのがなんだかすごい。旅行に行く前にこの映画を観ておくんだった。予備知識なしで観たので、上流階級の退廃を描いたような映画かと想像していたら、わりとストレートな青春映画だった。若さゆえ~♪と口ずさみたくなるような。マルチェロ・マストロヤンニはデイリーポータルZの林雄二さんに似ている気がした。でもマストロヤンニは「色男」で、林氏は「パーツの濃密な人」だ。ふしぎ。林氏がイタリアに生まれていたら、マストロヤンニが日本に生まれていたら、など余計なことを考えてしまい集中できなかったが、ラストの海岸のシーンはとてもよかった。
じっくり考えて文章を書くことができない。また手短にまとめて書いてしまう。
「秘密と嘘」(1996/イギリス)…クライマックスまではおもしろかったんだけど、ラストはちょっと都合がいいというか、えーこれでみんな仲良く?マジで?普通ああなったらシンシアとモニカは仲直りできないよ、ホーテンスは良い子ちゃんすぎないか、等々考えてもやもやしてしまったんだけどそれも監督の思うツボだろうか。
「ビバリーヒルズ・コップ1」(1984)「ビバリーヒルズ・コップ3」(1994/アメリカ)…「2」は見損ねた。「1」はおもしろかったのに「3」は全然現実離れしてて金ばっかりかけてて何だよ、と思った。1と3の間に何が起こったのか。
「社長太平記」(1959年)…森繁・小林桂樹・三木のり平&淡路恵子(日本のマリリン・モンロー)という面子のおなじみ東宝コメディ。下着会社が舞台で社長と社員がドタバタ、って少し前に見たニュー東映の物凄く泥臭いコメディ「次郎長社長と石松社員」みたいだなあ(たぶん次郎長~のほうがパクリ)と思った。そしてやっぱり東宝のほうがセンスいいなと思った。次郎長~のほうがストーリー的には盛り上がりがあるのになあ、本作だって戦友とか家族的経営会社とかの泥臭い要素が多いのになあ、ふしぎだなあ。