忍者ブログ
2025'05.24.Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'01.05.Fri
疲れてしまって映画感想文を書くのも億劫だ。でも書いとかないとたまってしまって気持ちが悪いので一括して書いとく。ここ最近観たのは「フルモンティ」「人生は時々晴れ」「喜劇駅前弁当」「喜劇駅前金融」の4本です。「人生は時々晴れ」はイギリスの山田洋次か、と思うくらい地味でリアルでじわじわとした後味の残る作品で、思わず(普段そういうことはあまりしないのだが)夫と感想を話し合ったりしてしまったが、お互いの感想がまったく噛み合わず(夫は夫に感情移入、私は妻に感情移入)そういうところもまたおもしろかったのだった。駅前シリーズは相変わらず普通に安心して観れるのだが、でもシリーズも後期になると(「弁当」はシリーズ3作目、「金融」は12作目)設定に非現実度が増してむちゃくちゃになるなあ。あと三木のり平はほんとかっこいいなあ。「フルモンティ」は普通に楽しかったです。以上。
PR
2006'12.24.Sun

一般的にはモテないけど理想的な人、というのがあると思う。世間から見たら清兵衛は不気味なたそがれ男だし、ともえは小生意気な出戻り女で、つきあいたいタイプではない。でもその人の家にあがりこんで、事情を親身になって聞いてみれば、その人がこの世に唯一無二の存在のように思えてくる。本当はだれもがそんな人であるはずなんだけど、気づく機会がなかなかない。この世でたった一人がその人のよさに気づくことができたらいいんだけど。山田洋次のいいところは、庶民のなんでもない家にあがりこんで、その事情を親身に親身に描いていけることにあると思う。人の愚痴を聞くのがきらいな人は、山田洋次もきらいだと思う。なんかそんな気がする。全米が泣いたりカップルが号泣したりはしないけど、なんか心がしっとりして適度な湿気が数日間は続く佳作。関係ないけど観ている最中なぜかやたらと「雨あがる」を思い出していた。雨あがるも、山田洋次が監督すればもっとおもしろかったんじゃないかなあ。

2006'12.02.Sat
戦後の凄まじい住宅難を左官の団結力をまじえて描いた違法建築映画。「素晴らしき日曜日」(1947/黒澤明)の壮絶・実力行使・本気版とでもいおうか。線路のすぐ脇だろうが何だろうが、警官に見つかる前に家を建てちゃえば勝ち(でも完成前に見つかったら壊されちゃう)という暗黙ルールのもと、親&兄一家総勢8人との同居生活からはじき出された新婚夫婦(夫は左官見習い・新妻は妊娠中)が、左官仲間とともに徹夜でレンガを積む。もう物凄い勢いで積む。ケンカ別れした兄(左官親方)もやってきて鬼のように積む。とうとう朝になって見回りの警官が来たけど、屋根の一部が間に合わない。これで壊されたらかわいそうだ、でもネオ・リアリズムな恐ろしい結末(家が壊された上に、無理をしすぎた妊婦が流産とか)だったらどうしよう、とハラハラしたけど、さすがにそれはなかった。最初は初々しかった新妻ルイザがどんどんたくましくなっていき、こうやってイタリアの肝っ玉母ちゃんが否応もなく形成されていくのだなと思った。
2006'12.02.Sat

定年退職したサラリーマンの理想や思い込みが少しずつ不本意に剥ぎ取られていく映画。山田洋次監督を彷彿とさせる執拗な何でもなさが素晴らしい。美しい人やおしゃれなものはまったく出てこないし、旅の景色は特別美しいわけでもなく、ジーニーのウエディングドレス姿はやぼったい。でもこれが庶民だ。他人に理想を押し付けてはいけない、そのかわり自分も完璧じゃないことを許されている。人は許し合うことでなんとか生きている、許すというのはあきらめるということでもあるけど、あきらめることで手に入るもののほうが実は多いのかもしれない。自分一人が思いつくことには限界があるから、他人には逆らわないで流されてみるべきと思う(と思いつつやっぱりけっこう選んでいる)私には、感じるところが大層多い作品だった。

2006'11.29.Wed
美少年 でイメージ検索するとまっさきに出てくるのがビョルン・アンドレセン。あらすじを書けば、おっさんが男の子をつけまわしてるうちにコレラに死す。というだけなのに、2時間15分ワクワクしながら見続けられるのはすごいことだ。これを観るのは3回目くらいなので、今回はあえて2ちゃん実況スレに参加し、その後のビョルンの人生、ビョルンの現在の画像、ビョルンが日本で出たCMや出したレコードなどをぐぐりながら観て、たいそう楽しかった。若い人は「今のどういう意味?」「今のは回想シーンなの?現在のシーンなの?」などとわからないことだらけみたいだし、詳しい人はトーマス・マンやマーラーについて詳しく解説してくれるし、物語はゆっくり進んでいくので長々と書き込みを読み書きしてても間に合う、意外と実況向けの映画であった。
2006'11.28.Tue
ヴィスコンティの庶民もの。母ちゃんがなんだかすごいけど、イタリアの母親はみんなあんなかんじなんだろうか。ロッコはものすごくかっこいいが、もしもロッコが2ちゃんねらだったら、どえらい祭りを引き起こしそうな家族教信者ぶりがとてもこわかった。ロッコは優しいというか思考の発展を遮断しているようなところがあり、家族全員がそれぞれ家族を大切に思ってはいるけど、ロッコのそれは必要以上に濃縮されていて自分の意志というものがない。2ちゃん家庭板でいうところの「真のエネミー」の典型例だ。結婚するならチーロを選ぼう(いや、やっぱり長男ヴィンチが賢いかな…)。あと末っ子ルーカの行く末が心配だ。チンピラになってしまいそうな気もする。なんとなく。
2006'11.28.Tue
これは昔観たことがあったはずなんだけど、後半が全然記憶になかったので、前半で寝てしまったんだろうと思う。今回も途中で寝てしまい、2日に分けて観たのだった。眠ってしまわなくても、心の底でぶつぶつつぶやいてる人たちを観ているうちに、私もつい心の中でいろんなことを思い出したりつぶやいたりして一瞬字幕を見損なう。私は天使じゃなく、見つめられている側の名もない庶民の一人なんだなあとしみじみ思う。昔(若いころ)観たときは天使の目線で見ていた、見下ろしていた、世界のすべてを。あのころの自分の内心を天使に聞かれてたらと思うと恥ずかしくて死にたい。それにしてもまさかコロンボがなあ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7
«  BackHOME : Next »
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新コメント
[06/23 kaol]
[06/03 ゆう]
[05/13 Backlinks]
最新記事
(08/11)
(01/12)
(06/24)
(05/22)
(10/21)
(09/25)
(08/12)
プロフィール
HN:
かおる
性別:
非公開
職業:
主婦とか
趣味:
語るほどのものはなく
自己紹介:
自己完結日記です。コメント不要。そっとのぞき見して黙って帰っていただけると幸いです
ブログ内検索
アクセス解析

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP

忍者ブログ[PR]