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2007'08.03.Fri
BSでまた裕次郎特集をやっている。裕次郎というか日活系はそんなに好きでもないので注目してなかったがたまたま見た。宇野重吉が浅はかな父親役をやっていて笑った。やせっぽちでしょぼくれていて裕次郎と全然似てない。重吉は自分なりにいろいろ考えてやった行動なのだが、まんまと利用されてポイ捨てされそうになるし、部下にもなめられてどんどん情けなくなる。会社の評判を下げて株価を安くしてから乗っ取りをたくらむというTOB映画で、ストーリーはものすごく地味なのだが、そこを金持ちのハイソ住居や華やかな東京のレジャースポット、何かっつうと歌う裕次郎や北原三枝のチラ見せなどでつなぐことによって娯楽性を保っている。重吉の罪や、裕次郎と三枝の恋愛未満の関係、シャンソン歌手の末路など、いろんな問題がうやむやにされたままラストはさわやかな海でボート遊びをする裕次郎がドーン、で終わり。山から来た男じゃなかったのか君は。
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2007'07.20.Fri

スケールのでかい水族館映画。なんかものすごいきれいで、浜辺にはコンブひとつ落ちてないし、水はどこまでも透明で、鮫が暴れたりしてても立ち上るもやは「濁り」というより「霧」のよう。深海からマリアナ海溝をのぞいたりびゅんびゅん泳ぐマグロの群れの中に入ったり、たいへんな労作だなーとは思うのだが美しすぎてどうしても途中で眠ってしまい、見終わるのに3日かかった。思い返せば夫との初デートで映画を観に行くことになったとき、これも候補に挙げていたのだが、却下されて、三百人劇場で「気違い部落」(1957年/伊藤雄之助主演)を観たのだった。もしもあのときディープ・ブルーを観ていたら、きっと途中で寝てしまい、鑑賞後も「きれいでしたねー」くらいしか話すことがなく、結婚もしなかっただろう。美しくて無難なので一見デートに向いているようにみえて、実はむいていないという落とし穴のような映画といえる。

2007'07.17.Tue
赤ちゃんの美点のみを都合よく利用したファンタジー。登場人物がいちいち狂っていて(とくに上司のバカ夫婦)楽しいが、こんな世界で赤ちゃんを健全に育てることの難しさせつなさがだんだんと募り、ラストの諦念感はなげやりであるとすら感じて、総合的にはあまり好きな映画とはいえない。日本で作られていたらオダギリジョーとか浅野忠信とかが出てただろうなと思える映画が私は苦手だ。ホリー・ハンターはかわいくてよかった。
2007'07.03.Tue
終戦前後の天皇を描いたイッセー尾形のひとり舞台。戦争とか平和とか家族愛だとかいって、ほんとはただ天皇の変人ぶりを描きたかっただけなんじゃないかと思ってしまった。イッセー尾形の天皇ぶりがなんかもうおかしくておかしくて、それ以外のものがほとんど目に入らず(画面も暗いし)物語が頭に入らなかったところに、突然現れる皇后が桃井かおり。そしてなぜか皇后までが天皇の口癖「あっそ」を連発するのだ、桃井かおり口調で。なんかそこで爆笑してしまい、映画鑑賞としては最悪態勢のまま終わった。さすが映像詩人ソクーロフ、魚が飛行機になって空襲するとこなんかとてもきれいだったけど、でもそんな印象もイッセー尾形天皇には勝てず。天皇は偉大なり。
2007'06.25.Mon

山内和彦という性格は良いらしい40歳の切手・コイン商がなりゆきで市議会補欠選挙に出て、当選するまでを観察したドキュメンタリー。「観察映画」と銘打っているだけに、何の説明もなくバタバタした毎日を延々と映してるだけなんだけど、なんかおかしい。山さんという人が無抵抗で流れに身をまかせていく様子、その場しのぎにわーっとテンション上げてテキトーに周囲に合わせてるだけの様子、巻き込まれて文句言いながらもちょっと面白がって参加してる奥さんの気持ち、山さんを将棋のコマとしか思ってないおっさんたち、妙に楽しそうな後援会のおばちゃんたち、どれもすごく身近にリアルに感じられる。選挙ってすごい原始的だ。日本の土台ってまだまだああいう土着的なおっさん文化でできているんだなあと実感。政治と庶民感覚がどんどん乖離していくわけだなあとか。

2007'06.22.Fri

大当たり三色娘(1957年)

MGM映画みたいなオープニングがかわいい。ジャイ子なチエミも少し大人っぽくなっている。前2作はビスタサイズだったが、今回は初のシネマスコープで、画面に奥行きが出て映画らしくなった。しかしそのぶん娘らが遠くなった。画面からにじみ出るチープさが減ったせいかもしれない。第一作目のことを考えると人類の進化を感じる。今回の三人娘はお金持ちの家のお手伝いさんという設定。でも「女中」というみじめな境遇ではなく、やっぱりいつも違う服着て歌ってばかりいる、のんきで気楽な家事手伝いだ(若い娘が生活のために働くと言うよりは、花嫁修業を兼ねた社会見学のために奉公に出るというのはこの時代よくあったことで、サザエさんもやってたし私の母もやってた)。とか思いつつ途中で風呂に入ったため(私が)、これ以上書けない。

ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964年)

前作から7年、すっかり大人になった三人娘。みんな落ち着いちゃってきれいになって、今となってはジャイ子だったチエミが懐かしい。物語も旧作のような不条理な展開はなく、縁談にまつわるドタバタで、地に足のついた内容。キャピキャピキラキラしたアイドル映画ではなく、普通に楽しい東宝映画だ。良いけどちょっとさみしい気もする。この数年のうちに人類はさらに進化していて、最初の2作は「唐突に歌いだす映画」だったが、本作は「ミュージカル」に見えた。岡田真澄が軽薄な役で出ていてよかった。チエミは働く肝っ玉姉ちゃんの役がはまっていた。ひばりは相変わらず年齢不詳だがきれいだった、でもなんか暗い。そしていづみたんはいつ見てもかわいいのだった。

2007'06.22.Fri

BSの三人娘シリーズをまとめて。


ジャンケン娘(1955年)

ひばり・いづみ・チエミの三人娘もの第一作。舞妓のいづみは華奢でかわいいのだが、豊満な肉体を制服に押し込んだ女子高生・ひばり&チエミは昭和中期のエロ本でよく見る「セーラー服を着たおばさん」にしか見えない。ほっぺと唇がやたらと赤く、大きな顔に構造のわからない髪形をしたひばりは、唇をとがらせて「イヤ、イヤイヤ!」とくねくねした挙句何かっていうとすぐ泣き、そのほっぺたをつついて「泣き虫!」と冷やかすチエミとの関係は同性愛を連想させ見ていると恥ずかしくなる。物語は一見うまくまとまっているようだがひとつひとつのエピソードは不条理で、結局は金持ちのボンが親からせしめた金であっさり問題を解決するという青春映画にあるまじき展開に驚かされたが、三人娘はそのことについて何とも思っていないようだった。どうしてこれがそんなに大ヒットしたのか全然わからないが、アイドル映画というのはそういうものなのかもしれない。ひばりは洋服は似合わないが日本舞踊をやってる姿はかわいかった。いづみは華奢でかわいらしく、歌も一番たくさん歌っていた。チエミの体型は私みたいだ、と思って凹んだ。

ロマンス娘(1956年)

ひばり&チエミが前作「ジャンケン娘」のときよりは女子高生らしく見える。髪型が少しスッキリしたからだろう。第一作のヒットに乗じてか、本作はやたらセットが豪華。前作の色男役は全然知らない人だったが今回は宝田明だし、森繁まで出てきて無意味に歌ったりする。娘らも前作は貧乏臭い設定だったが、本作では場面ごとに違う服を着ておしゃればかりしている。それにしてもいづみたんは何を着てもかわいい。ひばりは和服だとかわいい。チエミは何を着てもジャイ子だ。物語は、前作はいづみの恋のために奔走するという明快な中心点があったが、本作の中心事件は娘らとは直接関係ないところ(宝田明んちの問題)にあるせいか、わりとどうでもいいやと個人的には思え、散漫な印象を持った。いろんな意味で「パート2」ぽい作品だ。遊園地のシーンが無駄に長く、おばけ屋敷のおばけの手作り感あふれる造形がすばらしかった。いづみは前作もそうだったが本作でも家庭にワケありな役(&体の線を見せる役)で、チエミはジャイ子、ひばりはあまり個性がないというか落ち着いている。脇役ほど仕事量が多く、主人公は一番無垢で無個性なもの、と考えるとやっぱり三人娘のメインはひばりなんだな。

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