2013'04.08.Mon
パキケファロサウルスを襲うハムチャン
父親の句集を作ってやる約束をしたのは10年前(70歳の祝いのつもりだった)、しかしまだ時期が早いとか良いのを選んでるからとか言ってるうちに私がごたごたしたり父親も入院したりして、80歳を迎えた今年諸々落ち着いたのでやっとGOサインが出た。
私は印刷屋に頼むつもりでネットで安いとこを探したりしてたのだが、父はコピー本でいいという(そっちのほうが手間なんだが)。なんでもちゃんとした本を作るとなると俳句の先生の許可をもらって、選句してもらって、推薦文を書いてもらって、謝礼をしないといけないから自由にできないんだそうだ。さらに立派な句集を自費出版した句友がのきなみ2年以内に死んでいる。元気だったのに本の製作開始と同時に倒れ、結局その本が香典返しになってしまった人もいるという。
田舎の爺さん婆さんが大金つぎ込んでハードカバー本なんか出すと、そこで人生の区切りがついてしまうのかもしれない。父さんはもっと気長にのんびり楽しみたいので簡単な本で良いです。と達筆な長文手紙が来た(父は耳が遠いので手紙でやり取り)ので、画材店で紙を選んで家のプリンタで印刷して見本を送ってやりとりして、春休みに入ってからすぐ実家に行って納品(最後は父にちゅう太を見てもらってる間にホチキス止めした)。これで肩の荷が下りたと思ったらすぐ第二弾を依頼された。
ちゅう太がいて何もできない春休みがやっと終わったので、作業を始めないといけない。
第一弾は平成前半のもので、正直ひどい。無理に社会風刺したがって鼻につく句とか、そこはかとなく下ネタな句とか、ウケよう精神が前に出ている。第二弾は自分や父の兄弟が病気したりいろいろあった時期の句なせいか、謙虚さが出てきて、地味ながら面白い視点の句もある。おそらく第三弾までやるつもりで、父の成長が楽しみである。というか人間やっぱり80代くらいになんないと、だめなんだなあ。今の自分がだめでも仕方がない。せいぜい長生きしないと。
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