2014'01.18.Sat
新旧カメラ2台を並べて同時に撮ったりして遊んでいたちゅう太がたどり着いた境地
父が83の誕生日の一週間前に死んで、10日あまり経った今は日常に戻っている。畑仕事もあとはネギや大根を抜くだけっていう今の時期に、職人として依頼された最後の仕事を締切より早めに仕上げ、年賀状も受付日と同時に出したきちょうめんな父は、入院して11日目、やり残したことも心配事もない状態で松の内が明けると同時に死んで、みんなが無理なく集まれる連休中に葬儀を済ませた。見事である。
祖父母の前例から、親は長生きするもんだと勝手に思い込んでいたので、あっさり死んだ父に驚いている。父もまさか自分が死ぬとは思ってなかっただろう。
母は一人暮らしになってしまった。まあすぐ近くに兄夫婦も姉夫婦も住んでるから大丈夫だと思うけど、今まで父が口うるさく髪を切れとかワンピースを着ろとか言って何とか保ってきた母がやもめになったら一挙にむさくるしくなりそうで心配だ。母は長生きすると思うけど、やっぱり先のことはわからない。というか夫や私だっていつ急に死ぬことになるかわからない。ということはわかっても、どうしようもないんだけど。
父は仕事をみんな片づけてってくれたし、年齢的にも早死にではない。文句のつけようがないので、親族全員の驚きと悲しみの中からすぐ諦めが幅を広げ、葬儀は笑いあり涙ありの盛大かつ和やかなものとなった。親戚やきょうだいが多いのはいいものだ。でもこれから親戚や姉兄も次々死んでいくんだから、身内が多いのはつらいもんだともいえる。ちゅう太にもきょうだいがいたらよかったなと思ったけど、別れが少なくて済むのもまたよし、助け合う相手がいなくても今の葬儀のシステムはよくできていて任せて安心、なんとかなる。ちゅう太は湯灌から骨拾いまで全部に参加し、老人ばかりの集まりに華を添えた。この大イベントをいつまで記憶していられるかわからないけど、良い経験だったと思う。
祖父母の葬儀のときは幼稚園児で、焼き場で元気に運動会をしていた甥(現在20代)が、今回ちゅう太の相手をしてくれて助かった。甥は骨拾いしたことを覚えているという。やはりインパクトの強い場面なんだろう。ちゅう太はおじいちゃんをそのまま埋めて化石にしたら?と提案していたが、焼きあがった骨に興味津々、とうこつ(頭骨)はどれ?などと質問していた。
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