「見立て」のはじまり。床の木目を見て「らいおん」と言った
描いたあと少したってから「おしゃかなしゃん」と言ったので、魚の絵らしい
2歳2カ月になったちゅう太の気持ちがなかなか複雑である。イタズラや危険行為を叱りまくったせいか、「ダメ」とかしつけ的な言葉に過剰反応するようになり、絵本の中に「だめだよ」「ごめんなさい」とかの言葉が出てくる前に(もう覚えてるので)本を閉じてしまうし(それが出てくる前まではニコニコ聞いている)、ひとりじめばかりして嫌われてたこぐまが反省する絵本では、ラスト1ページの「みんなであそぶとたのしいね」を読もうとすると全力で拒否する。私や夫が「みんなで…」と言いかけると首をプルプル振って情けない顔で「おしまい~」と訴える。でも少したつと自分でページを開いて「みんなであしょぶとたのしーねっ」と元気よく読んだりしているのでよくわからない。
「魔の2歳児」というやつはもうはじまっているようで、じぶん!じぶん!と主張することに私が手出ししようとすると(歯みがきとかおむつはくとか)怒るし(そのわりに自分ひとりではできない)座りこんで言うこと聞かなくなるが、ほっとけばなんで怒ってたのか自分でも忘れてしまい笑いだすので、楽なほうだと思う。よその2歳児はもっと大変そうだ。それともこれからもっとひどくなるんだろうか。
自分でうまくやりたい気持ちが強すぎて、ちょっとでもひっかかると(ブロックがうまくつなげないとかフォークに刺した芋が落ちたとか)「あっできないよ~」と情けない声を出す。それもほっとけば自分で何とかやりとげている。
数日前から突然でんぐり返しができるようになった。母子手帳を見ると5歳のページに「でんぐりがえしができますか?」とあるので、天才なのかしらと話し合う。水泳の上達ぶりもめざましいし体格にも恵まれているし、運動の方面に伸ばしてやるべきかと親バカドリームを思ったりするが、今からそんなに習い事増やすと大変だ(私が)。でんぐりがえしとソファからのジャンプで大喜びの安上がり時代をもう少し楽しむべきだろう。まだ先は長い。
ちゅう太は私がパソコンに向かっているのが最も許せないらしい。炊事洗濯掃除の最中にはわりとおとなしく私のしてることを観察したり、一人で遊んだりしているが、ちゅう太の好きなテレビの時間だからと思ってメールなど書いていると、「よむのー」と絵本を押しつけてくる。そもそもこの絵本好きも、私が絵本の要求ならどんなときでも比較的応えるようにしてきたからかもしれない。絵本中毒は愛情の渇えから来たものだったか。子どもは勝手にしたいことをしているように見えても、実は親の無意識の意向に動かされているのだなと思うと恐ろしい。
トイレトレはやはり一進一退。素直にするときもあれば、私の命令は聞かないと決めているようなときもあり(トイレから降りてわざわざ床で出したり)、私もめんどくさくて一日おむつでほっとくときもある。まあそのうち勝手に自分でうまくやるようになるだろうと思う。今までも何でもそうだったし。今うちの中で一番きれいなのは(一日5回は除菌スプレーで磨かれている)トイレの床です。