なんか表示がおかしくなっちゃったけど直し方がわからないので、デザインテンプレートごと変えました。
久々に実家に泊まりに行ってきた。ハギレをくれと言ったら、ハギレ、中途半端に残った反物(正絹と浴衣地)のほか、ボタン、糸、毛糸、針、ししゅうセット、編み棒、ボタン、ファスナー、ゴムひも、古着等を車のトランクがいっぱいになるくらいもらった。あと10年はパッチワークの材料に困らないだろう。しかし置く場所がない。
ものを捨てられないうえに、道に落ちてるものまで拾ってくる母のところへは、親戚や近所の人が不用品を持ってくる。今回はモーニング娘。のゲーム(ドンジャラだかポンジャンだか)があって笑った(母はモー娘という存在すら知らない)。それも持ってけと言われたけど断った。もう20年くらい寝かせておけば売れるのではないか?と思ったけど無理か。
なんでも拾ったりもらったりする、と書くと母がまるでゴミ屋敷住人みたいだが、実家は一応片付いている。でも玄関先に飾ってあるインテリアが、よく見ると水羊羹の包み紙だったりする。
あと、大きなカゴに毛糸やハギレで作ったお手玉がたくさん入っていたので、これは何かと聞くと、「玉入れ競争をしようと思って作った」そうだ。最年少の孫も高校生になった今、母はだれと玉入れをやるつもりなのか。お手玉の中身は乾燥させたトウモロコシ粒で、それは20年くらい前にだれかにもらったものなんだそうだ。大きな缶の中に、トウモロコシ粒がまだまだたくさん残っているのを見せられた。
母は私にそういうものを譲りたくてたまらないらしい。母が死んだりボケたりしたら、母のためこんだガラクタも「作品」も、全部ゴミになることがわかっているのだろう。私も母の手作りの微妙に奇形なお手玉を、できたら永遠にとっておきたい、けどでも私が引き受ける勇気はない。もらったハギレだけでももう、部屋じゅう足の踏み場もなくなった。
連休なのに指先がボロボロだ。痛い。キルティングのせいだ。指ぬきというものを使えばいいのかなと思ったけど使い方がよくわからない。痛いのは中指なのだが、うちにある指ぬき(小学校で買ったさいほうセットに入ってたもの。一度も使ったことない)は親指サイズみたいで使えない。パッチワークキルト大事典をひもとくと、「シンブル」というものが載っている。指ぬきのことらしい。キルトに使う指ぬきは、指輪型のじゃなくて、指にかぶせるタイプのを使うらしい。と新しい知識を得て「シンブル」を検索したら、ウェッジウッドやマイセンなどのアンティーク陶器のシンブルとか、シンブルコレクターとか、おしゃれ雑貨としてのシンブルとか、知らない世界がそこにあった。よくわからないのでとりあえず指先にバンソウコウを重ね貼りしてしのいでいるが、キーボード打ちにくい。
左:ちょっとずれた「オレンジピール」 右:わりとうまくできた「六角つなぎ(おばあさんの花園)」
なぜ携帯のカメラで撮るかというと、ピンがボケて細かい粗が写らないからだ(実物はかなりひどい)。しかしいくらピンボケでも一カ所、ふちの角を丸くするのに失敗していることは隠せない。でもだいぶ慣れてきたので、次は大きいクッションカバーに挑戦だ。
今日は久々に他人としゃべった(美容院←半年ぶり、あと家の前でおばさんに道を聞かれた)。淀みなくしゃべれたと思う。まだ大丈夫そうだ。
美容院といえば相変わらず美容院ジプシーなのだが(以前気に入った店は、何か月も行かなかったら行きづらくなったのでやめた)、今日行った店は、女形っぽい(オカマではなく)あっさりしたかんじの男性で、腕も話術も悪くなかった。なぜかまんじゅう屋やケーキ屋の情報をいろいろ教えてくれた。美容師によって話題もいろいろだ。こっちに引っ越してきてからかかった美容師3人のうち、1人はこの甘味男で、1人はスーパー温泉や岩盤浴の話ばかり、もう1人は芸能界(エビとかもえとかモデル系中心)だった。これらは、客との共通の話題が見いだせない場合に持ち出す当たり障りのないネタ、ということなんだろうなあ。
「インターロックスクエア」
パッチワークキルトを始めるにあたって、有名キルターのおしゃれなキルト本を買ってみたものの、基礎の基礎は載ってなくて、ランチオンマットとかソファカバーとかの作り方が玄人向けに書いてあるものばかりだった。初めて作ったポーチはなんかすごい変だし、基本を知らないままいきなり大きいクッションカバーなどに挑んだため挫折しそうになった。そんなとき図書館でパッチワーク通信社発行の「パッチワークキルト大事典」という本を見つけて、それはパッチワークの歴史から型紙製図の手順、縫いしろへのアイロンのかけかた、縫いかけのパッチワーク生地の裏側の写真まで載っている。これこそ求めていた本だ。絶版だし税抜き7619円もする。おしゃれ本はヤフオクで売ることにして、この本を買った(アマゾンのマーケットプレイスに1冊だけあった)。さっそく基本の形を練習だ。きちんと型紙を作ってルール通りに縫っていけば、途中でパニックを起こすことなくきれいなパッチワークができる。うれしい。
「エイトポイントスター」(作りかけ)
パッチワークにはそれぞれ風流な名前がつけられている。アメリカでつけられたんだと思うけど「おばあさんの花園」とか「ドレスデンの皿」とか「酔っぱらいの小道」とか。写真2のエイトポイントスターは別名「レモンスター」、医者であり、リンカーンより早くから奴隷解放を唱え、南部から北へ逃げる奴隷たちを自宅にかくまったフランシス・J・レモイン。からつけられた名前という説もあるそうだ。この本を読んでいるといちいち感動的で、真摯な気持ちでパッチ&キルトに打ち込めそうな気になる。
ほんとは仕事をしないといけない時期なのだが、寒いので頭が働かない。機械的に手先を動かす作業は苦にならない。つくづく外で働くことは向いてないと思う。